2008年11月22日

◆大フィル 第423回 定期演奏会

2008.11.19(水)19:00〜 ザ・シンフォニーホール

◇指揮:大植英次 独奏:神尾真由子(Vn)

■ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
■ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

アンコール(神尾真由子)
■パガニーニ:24のカプソースより第17番


2008年のラストを飾る大フィル定期演奏会は、大植英次氏の指揮、ヴァイオリニストの神尾真由子という、ビッグな共演が組まれ、早くからチケットも完売するほどの人気でした。自分はたまたま定期会員だったので、自動的にチケットは抑えられていたので良かったですが、一般の方は今回のチケットを手に入れるのはさぞかし大変だったのではと思います。定期の両日完売御礼ということもあり、初日には異例のゲネプロの有料公開もあったそうです。自分も行きたかったのですが、多忙を極めていたので敢え無く断念しましたが・・・(涙)

さて、演奏会のほうですが、1曲目から人気絶頂の神尾真由子さんの登場で会場はにわかに緊張感が漂っていたように感じました。早速演奏がスタート。曲はベートーヴェンの超有名曲、ヴァイオリンコンチェルトでした。実は今回の演奏会で自分はブラームスより、こちらの曲のほうが楽しみで、出張の移動中や自宅での作業中、毎日のようにこの曲を予習してきました。

神尾さんの演奏は非常に丁寧かつ優美でその旋律に魅了されるばかりでした。時には情熱的に時には繊細にと抑揚をつけた演奏は聴衆を惹きつける魅力たっぷりだったと思います。いつもはアグレッシブな指揮をされる大植氏も神尾さんをさりげなくサポートするような感じでしたし、大フィルの演奏もかなり抑え目で、神尾さんのソロをきっちりと引き立てていたように思います。

神尾さんが大阪出身ということもあったのか、予定より長いカーテンコール、またアンコールも披露していただき、僕にとって初の神尾さんのソロはかなり満足の行くものでした。


20分の休憩をはさみ本日のメインとなるブラームスの交響曲第1番。こちらも1曲目に続きとても楽しみにしていた曲でした。何せブラームスが21年もかけて完成させた完璧な交響曲、是非生演奏で聴いてみたかったんです。

オーケストラはコントラバスが正面の後方に位置し、弦楽器は右から第一ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置で演奏されました。いつもとは違うメンバーの配置もちょっと興味深かったです。また全体的に指揮台を中心にこじんまりとまとめられた編成も自分が聴いた大植氏の演奏会ではあまりなかったような気がします。

演奏のほうは1曲目に続き、大植氏&大フィルにしてはかなり抑えた演奏だったような印象を受けました。その分細かなピッチカートの音や低音部分がより耳に馴染んだような感じがしました。また、このような細かな音や低音は、残響音2秒を誇るシンフォニーホールならではという感じも受けました。以前友人がホールも楽器の一部だと言っていたのをあらためて体感しました。

ちょっと気になったのが、1曲目、2曲目ともに演奏が終わって、指揮者が手を下ろす前に拍手が起きてしまったのが残念でした。素晴らしい演奏だっただけに、もっともっと余韻を楽しみたかったのですが・・・。はやる気持ちもわかるのですが、拍手はもっちょっとタイミングを置いてして欲しいと個人的に感じました。

《markun評価 ★★★★☆》




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